ヲソノノノノノ

趣味をつらつら

好きな曲 その1

 今回は好きな曲について語りたいがためだけの記事です。Twitterで適当に呟くのもいいんですけどどう考えても文字数足りないし、(こんな僻地のブログを読んでいる人がいるかは知りませんが、)せっかくなら新たに曲について知ってもらうきっかけにでもなればいいなと思います。また、ジャンルが極端に偏っていてメジャーな曲ですら知らないことが多いので、おすすめの曲を紹介してもらえたら嬉しいです。

 

 曲が使われたゲームやアニメ等のシナリオと絡んでくることがあるので、その場合は【ネタバレ注意】と事前に書いて白文字にしています。

 順番は思いついた順で適当です。

 

 

Reiny Story

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歌:Duca

作詞:白矢たつき 作曲:どんまる 編曲:どんまる

 「月の彼方で逢いましょう Sweet Summer Rainbow」のエンディング曲です。曲名はRainyではなくReinyです!月かなSSRのメインヒロインが佐倉雨音(れいん)で、英語表記が"Sakura Rein"となっているため、“佐倉雨音のストーリ“ってことでこの表記なんでしょうね。

 曲の強弱の付け方も好みにあっていますし、歌詞の言葉選びがセンスの塊って感じですね。こんな人生が歩めたらなあ。

 月かなSSRがファンディスクということもあり、この曲に触れられる機会というのはかなり限られてきそうなのがちょっと残念です……。月かなをやっていなくても楽しめるように作られているのでぜひ、月かなSSRをやってこの曲を聴いてください!もちろん、やらずとも最高にいい曲なのでぜひ聴いてほしいです!!

 

天かける星

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歌:Suara

作詞:須谷尚子 作曲:中上和英 編曲:衣笠道雄

 アニメ「うたわれるもの 偽りの仮面」の第二オープニングです。ただ、この段階では誰を歌っているのかよくわかりませんでした。そのためかっこいい曲ぐらいにしか思っていませんでした。「天かける星」って?誰と誰の心が一つになるの?なんとなく予想はしつつもアニメや偽りの仮面の原作ではわからない部分ばかりでした。うたわれるものシリーズの曲全般が3部作クリア前後で大きく意味合いが変わってくる曲ばかりなのですが、天かける星はその中でも群を抜いていると思います。

 この曲の真価は偽りの仮面の続編「うたわれるもの 二人の白皇」で発揮されます。アニメはまあまあだったのでできれば原作ゲームでこれが流れるシーンまでたどり着いてほしいです。自分はこのシーンにたどり着くまでに幾度となく聴いていて歌詞を覚えていたのもあって、イントロが流れた瞬間に涙が止まらなくなりました。

【ネタバレ注意】

 まさか、ハクのことを歌っているとは思いませんでした。偽りの仮面時点ではクオンがハクオロとユズハの忘形見であることはわかっていたため、クオン=ウィツの後継者で天かける星=クオンなのかなって思っていました。しかし、そうするとハク視点でクオンを歌っているのかと思いましたが、偽り時点で既に色々と合わない部分が出てきて……。とはいえ、ハクが歌われている歌詞というのもこの段階では絶対ないと思っていました。しかし、二人の白皇で流れた瞬間に全て解決しました。ハクは大いなる父の唯一の生き残りってことで、「いにしえの光」、「いにしえの鼓動」に矛盾しませんし、これが流れたシーンでのクオンのハクへの想いを考えれば、ハクを想うクオンの歌で間違いないと思いました。ハクはこれ以上にないくらい理想的でかっこいい主人公ですので、この歌のように自分もハクの背中を追いたくなりますね。

 

木洩れ日の中で

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作曲:すぎやまこういち

 DQ6の町のBGMです。悪夢から目覚め、家を出た瞬間に眩しい日差しのカットインが入り、この曲が流れた瞬間は今でも忘れられません。DQの名曲は数多くあれど、これほど聴いた瞬間の記憶が残っているBGMは他にありません。最近は曲を聞いてからゲームをやって、こんなところで流れるんだ〜ってやることが多いのですが、DQ6をやった当時は何も知らない状態でやっていたのですが、この時を思い返すと何も知らない時からの強烈なインパクトは先に聴いていた時とは全く違うものでした。先にいい曲と思ってからゲームをするとこのインパクトがなくなっちゃって勿体無い気がしてしまいますが、いい曲だからどこで使われているか探すのってのも一つの良さだからどっちも捨て難い。

 

メロディー

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歌:浅野真澄

作詞:岡崎律子 作曲:岡崎律子 編曲:十川知司

 シンフォニック=レインファルシータ・フォーセットのED曲です。力強いピアノイントロが印象的な曲です。

【ネタバレ注意】

 そして、何よりも「これ本当に美少女ゲームの攻略対象ヒロインのEDなの?」って歌詞が目を引きます。女の子を攻略するゲームで、ファルさんを攻略した後に流れる歌が恋と夢を天秤にかけ、夢をとるという歌になっています。ファルさんが惚れた主人公の音の魅力を引き出すために主人公の心を折り、自分持てる全てを賭けて夢を叶えようというあまりにもまっすぐで純粋な気持ちは心にくるものがありました。

 

ヒマワリ

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歌:Kicco

作詞:魁 作曲:竹下智博

 「銀色、遥か」の蒼井雛多のエンディングソングです。好きな曲というタイトルの記事書いといて好きな順番とかは考えずに適当に書いているのですが、この曲は間違いなく好きな曲の中でも上位の曲です。シナリオ関係なしに名曲ですので、とにかく聴いてほしい一曲です。

 

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作曲:麻枝准

 「Rewrite」のタイトル曲です。初めて聴いたのはクドわふたーの特典についてきた体験版のタイトルでした。この時、あまりの聴き心地の良さにゲーム開始することなく思わず聴き入ってしまいました。いつか、この曲をピアノで弾けるようになりたいです。自分で弾けないとしてもこの曲を生で弾いてくれる人がいたらぜひ弾いてほしい()

【ネタバレ注意】

 この曲を原曲として「渡りの詩」「CANOE」があり、CANOE→ヒナギク orgel verで最後の月のシーンはこの曲がタイトル曲であってこそ大きな価値を生んだと思います。そして、シナリオを読み終えてから改めてタイトルに戻った時の「旅」。改めてこの曲を聴いた時、こたろう君が刻んだ「また君に会いたい」から再び月の篝に会うまでの長い旅、そして人類が生き続けるための旅の始まりを思い返してさらに聴き入ってしまうことが増えました笑。

 

Sign

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歌:Duca

作詞:丘野塔也 作曲:どんまる

「月の彼方で逢いましょう」のセンターヒロイン新谷灯華のテーマソングです。Ducaさんアカペラから始まるのですが、ここの息遣いがすごく魅力的です。

【ネタバレ注意】

 歌詞については、DL版で買った関係で歌詞カードがないため正確なことは言えないのですが、1番と2番で視点が変わる面白い構成です。イントロ〜1番は主人公、2番は灯華の視点となっています。終わりの部分はどっちか分かりませんが……。OPの「月の彼方で逢いましょう」も灯華の歌ですので、セットで楽しみたい曲ですね。

【プレイ日記】銀色、遥か【tone work's】

 tone work'sの銀色、遥かをクリアしたのでその感想を書いていきます。

toneworks.product.co.jp

 

感想(ネタバレなし)

 そもそも、この銀はるとの出会いは、YouTubeのミックスリストで、『銀色、遥か』と『夢の季節へ』が流れてきて、ボーカルアルバムを買うくらいハマって、この曲が使われているシナリオってどんなものかと気になったのがきっかけでした。ボーカル曲は先に挙げた2曲と各ヒロイン2曲ずつの計12曲もあり、どれもとてもいい曲でした。特に『夢の季節へ』と『ヒマワリ』は間違いなく名曲なので、これだけでも聴いてほしいです。ボーカル曲に限らず、BGMもシナリオにあった優しい曲調で聴き心地のいい曲がたくさんありました。

 シナリオに関しては、中学編、学園編、アフター編の3部構成となっており、共通部分は中学編の序盤のみです。ルート分岐してからは全く別のシナリオとなっており、非常にボリュームがあります。また、いずれのルートも選択肢はほとんどなく、Bad Endもありません。物語全体を通して優しさにあふれたものとなっています。ただ、大きな起伏やSFチックな不思議なことはないため、人によっては退屈と思えるかもしれませんが、純愛モノとしての完成度はかなり高いと思います。とにかく、幾度も季節を重ねていく中でゆっくりとヒロインたちと過ごしていく時間、そしてその先の結婚までの軌跡を楽しむものだと思います。この冗長とも思える退屈な日常の一幕もこの月日の積み重ねの一つでこれこそが銀はるの良かったところです。いわゆる泣きゲーですと、無駄なシナリオは嫌厭されがちな印象ですが、ヒロインたちとの時間の積み重ねが重要な銀はるでは切っても切り離せない根幹をなす部分でした。

 攻略順に関しては好きなヒロインからでいいと思うのですが、瑞羽ルートは最後がいいかなって思います。瑞羽ルートは特に完成度が高く、タイトルの『銀色、遥か』に最も合っているヒロインだと思うので、トリを飾るのにいいかなって思います。

 

 

 ここからはネタバレも含みつつ書いていきますのでご注意を。銀はるで致命的なネタバレはないような気はしますが一応ご注意を

 

シナリオ

 まずはヒロインについて攻略順に書いていきます。

ベスリー

 銀はるは曲に加え、ベスリーのビジュアルに惹かれたから買ったまであるので、真っ先に攻略しました。

 中学編はベスリーが留学生ということで、中学の卒業前には帰国してしまうこともあり、お互いに一歩踏み出せない距離感がもどかしいけど、それがまたよかったです。

 学園編ではべスリーが再留学で幌路に帰ってきて、主人公の家にホームステイすることになりました。留学生キャラならではの自然なひとつ屋根の下状態となりましたね笑。べスリーとみんなの思い出を作るため、雪まつりに参加し、紆余曲折ありながら『SNOW FESTIVAL』をみんなの足跡で作り上げたところは印象的でした。雪の結晶もみんなで作り上げた足跡の『SNOW FESTIVAL』も一つとして同じものはないく、それがみんなとの絆の形っていう発想がめっちゃ好きです。そして、これがべスリーのお母さんが完成させることのできなかった『SNOW FESTIVAL』となるのもまた。中学編の雪兎が描いた雪だるま、ベスリーのお母さんの『SNOW FESTIVAL』、ワンルーム学級の絆と色んな要素が織り込まれていて最高ですね。

 アフター編では、カナダ留学、そして改めて幌呂での新生活がありました。留学では新たな仲間たちと出会いました。雪兎の男友達がようやくここで登場でした笑。日本に戻ってからは、ベスリーと結婚してそこからべスリーのイラストレーターとしての夢を二人三脚で追っていきました。国際結婚っていろいろと大変なんだなあ……。そして、最後は結婚式を挙げてエンディングとなりました。エンディングの演出は可愛らしい絵でベスリーとだんだん広がっていく人の輪が表現されていました。歌詞と演出がとてもマッチしており、最後まで楽しめました。

 

雪月

 佐咲紗花が好きなので、雪月を次に攻略しました。学園編のラストは銀はる屈指の泣けるシーンでした。シナリオ全体を通して、泣けるシーンは最も多かったと思います。

 中学編は何と言ってもテレビ塔のシーンですね。家族だからこそ踏み出せない、それでも好きというとめどない想いをぶつけるシーンで、BGMに『雪の音色』とここは泣けました。先に言ってしまいますが、このテレビ塔のときは『雪の音色』の踏み出せない関係性だったのが最後には『Sweet Wish』の距離になっているってのがいいですね。

 学園編では雪月のパティシエールになる夢のために本格的にお菓子作りと始めました。雪月の実父が仕事中に倒れてなくなってしまい、優子さんがお菓子を見ると悲しみを思い出してしまうと思い、優子さんには秘密にしながら料理部でお菓子を作っていきました。しかし、クリスマスにイベントでケーキを売り出すことになって、そこで思い出の中にあるブッシュドノエルを作り、お母さんにパティシエールになる夢を話しました。ここは本当に涙がボロボロと出てきて止まりませんでした。銀はる全体、モブも含めてみんな優しい世界なのですが、ここの優子さんのシーンは本当に優しさに満ちあふれていました。

 学園編があまりにもよく、アフター編はちょっとだけ失速感がありました。とはいえ、雪兎や雛多に支えられながらパティシエールとして一歩一歩成長していくところは普通に楽しめました。

 

 椛に関しては、中学編の共通シナリオ部分でいきなりガツンときました。別のヒロインにフラグが建っている場合、同級生で気恥ずかしいから「名白さん」呼びのままなのですが、椛√に入る場合は「椛ちゃん」に変わります。また、さらに物語が進んでいくと「椛」に変わります。この呼称の変化ってちょっとしたことなんですけど、他のシナリオでずっと椛だけが名字呼びだったからこそ、このちょっとした変化にやられました笑。

 学園編に関しては、朱音の登場で一気に面白さが増しました。椛、朱音、雪兎は同級生で3年間かけて一つの目標に向かっていくという形になっており、最も部活を活かしたシナリオになっていました。このシナリオに関して、椛はてっきり演者としての夢を追うのかと思っていましたが、まさかの脚本に挑戦することになりました。もちろん、部で役者としても舞台に立ちますが、他のシナリオでは前に出ていく仕事に就いていたてそう思いこんでいたので脚本ってのは意外でした。

 アフター編では朱音の立ち上げた劇団に舞台には立たずに脚本家として参加することになりました。椛ルートについては、エンディング後のエピローグがよかったです。『夢の季節へ』はどのシナリオでも使われる挿入歌ですが、このエピローグで椛ルートにめちゃくちゃ合っている曲だなって思いました。

 椛√に関してはFDだしてほしーって思いました。つか全部出してほしい。SSでいいから新たな銀はる成分をください。

 

雛多

 雛多は他のシナリオでも見せ場が多く、特に雪月√では大活躍でした。しかし、雛多√は、主人公も雛多もどんな夢にむかっていくのか未知数な部分が多く、シナリオについては全く予想のつかないままでした。

 中学編では、捨て犬のハルと出会い、新見家の新たな一員となりました。また、雛多はたくさんの夢があり、主人公の助けを借りながらいろいろなことに挑戦していきました。

 学園編では飼育部に入って阿久津先生との出会いがありました。雛多、ハル、阿久津先生との関わりの中で、雪兎は動物に関する仕事につくことが目標となりました。

 ここまでは、クリア後に思い返すと、学園編までは長い下準備だったんだなあって思います。なのであえてあっさりめに書いています。ここまではイチャラブやハルとの生活を楽しみましょう。

 そして、アフター編では雪兎は獣医となりました。雛多の夢と挑戦してきたことが、ここで大きく花開きました。雪兎の獣医という仕事と、雛多の夢が少しずつ交わり、同じ夢になっていく構成はよくできていました。中学編、学園編で雛多が挑戦してきたことが、どれも動物とつながっていくのはおみごとでした。

 雛多√のエンディングの『ヒマワリ』は雛多√と関係なしに名曲です。しかし、ギャルゲの曲はやはりシナリオと合わさったときにさらに深みを増します。スタッフロールが流れている間、改めて雛多のための曲なんだなってしみじみと思いました。銀はると関係なく聴いてほしい曲ですが、この雛多√をやってさらに好きになって欲しいです。

 

瑞羽

 どのルートでも瑞羽はメダルにすらてが届かずにいたので、このシナリオで金メダルを取るってのは想像に難くなかったです。しかし、メダル獲得までにどのようなシナリオなのか、メダルを取るシーンはどのように表現するのかはわからなかったのでかなり楽しめました。

 瑞羽√は攻略順のときに述べたように、非常に完成度の高いシナリオでした。その要因は2つあると思っています。

 まずは、アリサの存在です。友人であり、ライバルでもある。ありきたりではありますが王道はいいものです。ただ「金メダル獲得」という目標だけでは物足りなかった部分に、明確な超えるべき壁としての存在はシナリオで重要なスパイスとなっていました。

 次に、幼馴染属性というアドバンテージです。多くのラブコメでは負け属性になりがちですが、小説や漫画と異なり攻略対象が複数作れるギャルゲではかなり強い属性だと思います。この銀はるにおいても幼馴染属性がこれでもかってくらい活用されていました。他のヒロインは、主人公が中学生になってから出会い、そこから10年の物語です。しかし、瑞羽に関しては幼稚園のときに出会っており、途中離れてしまった期間があるとは言え、主人公と20年の物語となっています。雪兎の両親が離婚するより前から知っていて、それがきっかけで失われてしまった本来の雪兎の笑顔を取り戻すために「金メダルを見せてあげる」という約束をし、そのために頑張っていました。その約束をした時は失意の底にいて忘れてしまっていました。2人の距離が再び近づき、この約束を思い出した時から二人三脚でその夢を追っていきました。この幼馴染ならではのシナリオがとても良かったですね。

 他にも、二人で聴いた曲のBGMだったり、他のシナリオでは見せなかった瑞羽の弱さと強さ……と見所は無数にあります。その中でもエンディングの入りは「おお!」って思いました。メダルを取る時のスケートの描写はどうするのかと思っていましたが、こう来たかーってなりました。フィギュアスケートだったのも相まって、エンディングにこの演出を被せてきたのはずるいですね。「女神の一線」と歩んできた軌跡が表現されていて、瑞羽の氷上で舞う姿を想像しながら魅入ってしまいました。そして、最後に金メダルを獲得した笑顔の瑞羽はもう最強に最高でした。

 正直、瑞羽以外のヒロインは雪兎がいなくてもそれぞれの夢を叶えていけています。しかし、瑞羽はこのルート以外ではメダルという明確な目標にたどり着くことはできませんでした。どのシナリオでも瑞羽は怪我しており、その後復帰をしているもの、メダリストはなれませんでした。怪我をしたときの雪兎の存在はもちろん重要でした。しかしそれ以上に、最初に金メダルを獲ると決めたのは雪兎のためでしたので、このシナリオを読んだ後に他のシナリオで怪我の苦しみを隠し、必死に雪兎を姉として支えようとする瑞羽は多分直視できないと思います。ですので、最後にこのシナリオをやって良かったと思いました。

 

シナリオまとめ

 どのヒロインもいくつもの季節を巡って、それぞれの夢に向かっていくシナリオは非常に読み応えがありました。何よりも、登場人物みんな優しく幸せに溢れていました。冬が中心ではありますが、春夏秋冬さまざまな季節のイベントがあり、たくさんの思い出を作っていき、結婚という一つのゴールに辿り着いた時には泣きゲーとは違った幸せ、嬉しさに満ち溢れた涙が出ました。

 ここまでいいところばかり書いてきましたが、ただ一点残念に思った点もあります。それは、最初から最後まで一緒にいる同性の友人キャラが不在であることです。ルートに入らなかったヒロインが友人ポジに収まったり、個別ルートに入ってから登場ということはありましたが、主人公が相談したり馬鹿やったりする友人が残念ながらいませんでした。ヒロイン側には他のヒロインがいたように、雪兎くん側にもそんなキャラが誰かしらいてくれたら嬉しかったです。そこだけが少し物足りなかったです。

 

シナリオ以外

音楽

 この銀はるにおいて評価したいところは、やはり音楽です。各ヒロインにテーマソングとエンディングソングが用意されていて、それに加えてオープニングと挿入歌もあり、合計12曲と豪華な構成です。いずれの曲もシナリオと非常にマッチしてますし、なんならシナリオ無しでも十分にいい曲ばかりです。とりあえず歌を聴いてもらい、気に入った曲があればそのれがどんな場面で使われているか、どんなシナリオなのかを読んでほしいです。

 また、BGMはピアノ基調の優しい曲が多く、シナリオに優しく彩りを与えてくれていました。BGMがいいとそれだけで嬉しいのに、印象的なシーンで印象的なBGMはもうたまりませんね。(分社化しましたが)Keyと同じくVisual Artsなわけですし、曲を売り出してほしいですね。今回はたまたまサウンドトラックを手に入れられましたが、他の作品やアレンジ版もほしいのでぜひ!(本音:Resonance tone売ってくれ)

 

演出

 演出面では、エンディングの入りからエピローグまでの流れが特に良かったです。

 先に触れていますが、瑞羽√は特に素晴らしいです。他にも、ベスリーはCGを一切使わずに歌詞に合わせてシナリオを振り返る演出、雛多の足跡で時間の積み重ねを思い起こさせる演出、椛の台本のように場面を振り返る演出面、雪月の作ってきたお菓子を出す演出と、シナリオに合わせてムービーが作られていました。エンディングムービーでシナリオを振り返ったあと、エピローグで改めてこれからも2人の幸せな物語は続いていくことを見せてくれました。欲を言えば銀色、遥かのさらなる先が見たかったですね。今からでもぜひFDを!!

 

グラフィック

 これに関しては文句なしに素晴らしいです。豊富な立ち絵、美麗な塗り、印象的なCG何をとっても良かったです。全部良かったからこれ以上書くこともない笑。

 

総括

 銀はるも月かなや(未プレイですが)星織ユメミライのように全年齢版移植をしてより多くの人にやってもらえるようにしてほしい反面、エロゲだからこその魅力を感じてほしい気持ちもあります。もはや、シナリオとは関係なく曲をとにかく聴いてほしい。美少女ゲーム界は名曲で溢れかえっていますが、初回版限定でアーティストのアルバムに収録されない限り手に入らなかったり、絶盤になっててプレミアがつきすぎて手に入らないことも多いです。しかし、この銀はるはボーカルアルバムがDL版であれば手軽に手に入り、さまざまなアーティストが歌っている名曲盤として買って損無しです。そして、そこからぜひシナリオに興味を持ってもらえると嬉しいです。

【プレイ日記】LOOPERS

 Keyのキネティックノベルの『LOOPERS』をクリアしたので感想を書いていきます。

キネティックノベルは、処女作『planetarian ~ちいさなほしのゆめ~』以来でした。Keyらしく、素晴らしい楽曲とシナリオで相変わらず満足の行くものでした。キネティックノベルの性質上、選択肢はないためルートは一本道で、分量も長すぎずって感じでした。

 

シナリオ

 シナリオ担当の竜騎士07さんの作品としてはRewriteのルチア√、ひぐらしのなく頃にに触れたことがありました。ルチア√はホラー要素がよくわからなかったですが、ギャルゲの個別ルートとすればよかったかなと思います。ただ、Rewriteの雰囲気からはちょっと外れたかなと。まあ、これはメインシナリオができるより前に書いていたらしいのでしょうがないですが笑。Hfに関しては他のシナリオもぶっ飛んでいるものあったし気にするだけ無駄ですね。ひぐなくに関しては、原作ゲームは非常によくできていたと思います。アニメの業、卒は最後の最後がよくわからなかったのでノーカンでw。そんなこんなで、竜騎士07さんのシナリオはいいものはいいけど、よくわからないときはわからないって感じで、期待と不安が半々くらいでした。

 しかし、最初に触れたようにLOOPERSのシナリオは満足の行くいいものでした。序盤から伏線を張って、最後までにしっかりと回収されてきれいにまとまっていました。探し女は正直ルチアルートの謎の紙みたいによくわからないまま終わるんじゃないかと思っていましたが、しっかり回収されて良かったです。他に、タイラの宝探し、最初の魔法の話、レオナの起こし方とうまくシナリオ上で活用されていましたね。ミアとタイラ以外のキャラたちも登場はそこまで多くないですが、しっかりとキャラが立っていましたし、それぞれのバックボーンを活かした活躍もありました。キネティックノベルくらいのボリュームで他のキャラもしっかりやろうとするとめちゃくちゃになりそうですし、でしゃばりすぎることなくしっかりとシナリオを盛り上げてくれる存在としてうまく書かれていたと思います。特にサイモンはいい感じに解説を入れてくれるのでシナリオが掴みやすかったです。

 一番好きなシーンは最後のミアを助けるのに間に合わず、眠り続けるミアの前でタイラがサイモンに決意を語るシーンでフカキユメミシが流れるところは最高でした。個人的にはエピローグなしで終わりってのもよかったかなと思います。もちろん、エピローグもよかったですので文句なしですが笑。しかし、一つ気になるのが一番最後のCGのタイトルが『眠り続ける少女』ってとこです。ハートのストラップがあることから、一度目覚めたあとのシーンであることは間違いないと思います。しかし、そのCGのタイトルがこれってどういうことなんだと。このタイトルがなければただいい夢みているんだろうな程度にしか思わなかったのですが、どういうことだと思ってしまいます。ただ、考えてもよくわからないのでタイトルは見なかったことに……。

 

立ち絵、CG

 まず何と言っても、イラスト担当の望月ケイさんの独特な絵柄が目を引きますね。特に色のタッチは不思議な魅力がありました。不満はせっかくならクロとカイの立ち絵も欲しかったくらいかな。

 

音楽

 BGMはシナリオの雰囲気とあっていましたが、かといって印象に残った曲はあるかといえばそこまでではないかなって感じです。planetarianでも同様だったのですが、キネティックノベルの場合、普通のギャルゲみたく何度も流れる印象的な曲って感じにはなりにくいのかなって気がします。キネティックノベルは一本道であるため、特定のヒロイン攻略のために周回することはありませんし……。多分、何度もプレイしたり、サントラを何度も聴いていたら違うのかもしれません。ただ、keyのこれまでの作品の例に漏れず、タイトル画面の『Tautology』は良かったです。Rewriteの旅のときもそうだったのですが、タイトル画面を開いたまましばらく聴き入っていました。

 歌唱曲は3曲ありましたが、いずれもシナリオを思い起こさせてくれるいい歌詞ですね。個人的には特に『フカクユメミシ』は好みです。先にシナリオで触れたように、流れるシーンのインパクトも相まってかなり印象に残りました。

 

まとめ

 planetarianよろしく長すぎず、一歩道シナリオってことで、ギャルゲーはやったことないけどシナリオ面に興味があるって人には強く進められる作品です。その反面、選択肢による変化を楽しみたい場合は微妙かもしれません。ギャルゲーでなく、単純な読み物としても普通に楽しめるので、気になった人はぜひやってみてください!

うたわれるもの 二人の白皇 1,2話感想

 ついに二人の白皇の放送が始まりました。二人の白皇のアニメ化の第一報から間もなく、ハク役の藤原啓治さんが亡くなられこの日はもう来ないと思っていました。ハクがオシュトルから遺志を受け継いだように、利根健太朗さんが受け継いでくれて本当に良かったと思います。それについても後ほどまた書いていこうと思います。

 ここからは来週以降のネタバレもありますのでご注意を

 

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【雑記】アニメうたわれるもの 二人の白皇が楽しみすぎる件

 この記事ではうたわれるもの 偽りの仮面、二人の白皇のネタバレを含みますのでご注意を。

 昨日、二人の白皇の第二弾PVが公開されました。そのPVを中心に記事を書いております。すでに手遅れかもしれませんが、偽りの仮面を見てからPVを見てほしいです。

youtu.be

 ここから先は偽りの仮面も二人の白皇もネタバレがたくさんありますので、原作履修済みかアニメがすべて終わったあとかに記憶に残っていたら読んでいただけると嬉しいです。

 

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【symphonic rain】ファルについて

 こんにちは。シンフォニックレインはどのキャラ、どのルートも好きなのですが、そのなかでもとびっきり好悪の分かれるだろうファルについて書いていきます。私はめちゃくちゃ好きなのですが、嫌いになる人の気持ちもわかります。しかし、少しでもファルが好きな同士が増えることを願って、私がファルに関連するシナリオで思ったことを書いていこうと思います。

 ファル√を中心に、プレリュードやショートストーリー、他のルートで判明することなども含めて書きますので、シンフォニックレインのストーリを一通り目を通してから読んでいただけると幸いです。

 

プレリュードは以下のリンクの『Novel』から

www.kogado.com

 

ショートストーリーは新普及版の特典や、工画堂スタジオのnoteから

note.com

 

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